すじ青のりの陸上養殖

三島の「青のり」ファンのみなさまへ

三島食品が品質に自信をもってお届けしてきた「青のり」を伝統の青いパッケージで作ることができなくなりました。材料となる「すじ青のり」の、国内産地での記録的な不漁が続いたためです。
ここでは昨今の「すじ青のり」の状況と、伝統の「青のり」をみなさまへお届けするための三島食品の取り組みをご紹介します。

  • 国産すじ青のりを使用した伝統の「青のり 2.2g」国産すじ青のりを使用した伝統の「青のり 2.2g」
  • 国産うすば青のり、国産ひら青のりを使用した2020年7月新発売の「あおのり 2.3g」国産うすば青のり、国産ひら青のりを使用した
    2020年7月新発売の「あおのり 2.3g」

激減している「すじ青のり」

すじ青のりの収穫量と平均落札価格の推移グラフ

グラフにある通り2016年からすじ青のりの収穫量が激減しています。
2017年は収穫回数を増やすなどで一時的に収穫量が増えていますが、翌年から激減に戻っています。
減少している明確な要因は特定されていませんが、地球温暖化により海水温が下がらないこと、栄養不足等が挙げられています。

私たちの身近にある海藻について

私たちの身近にある海藻

「青のり」と呼ばれるものは、主にすじ青のりやうすば青のりがあります。
「青のり」の中でも特にすじ青のりは香りが強く、色が鮮やかな緑色になるために高級品として取り扱いされています。
「青のり」は栄養が豊富に含まれており、他の海藻よりもカルシウムや鉄、マグネシウムが多く含まれています。さらに食物繊維も含まれているため、私たちの健康への効能が期待されている海藻です。

すじ青のりの生産量は、地球温暖化等の影響により収穫量日本一の徳島県を始めとして全国的に年々減少しています。それに伴いすじ青のりの価格は上昇し、現在は高級なお肉に引けを取らない価格で取引されています。

三島食品の商品に使用している「青のり」

「青のり 2.2g」は国産すじ青のりのみを使用し、2020年7月発売の「あおのり 2.3g」は国産うすば青のり国産ひら青のりを使用しています。

すじ青のり

すじ青のり写真引用元:室戸海洋資源開発センター
汽水(淡水と海水が混じりあう)~海水でみられ、長いものでは1mを超すものもあります。
藻体の太さは基部から先端にかけて変わらず、分枝することが多いです。青のり類の中では最も高級で、熱を通すことで香り高くなります。

うすば青のり

うすば青のり写真引用元:海藻・海草標本図鑑
すじ青のりやひら青のりと異なり、藻体の上部は葉状、膜状になります。あおさと似ていますが、れっきとしたあおのりです。

ひら青のり

ひら青のり写真引用元:海藻・海草標本図鑑
すじ青のりと間違われやすい種類です。
藻体は基部から上部にかけて太くなり、基部付近に分枝を持つという特徴があります。

素材の比較

香り すじ青のり うすば青のり
ひら青のり
すじ青のりの方が香り豊か
すじ青のり うすば青のり
ひら青のり
ほぼ変わらない
食感 すじ青のり   うすば青のり
ひら青のり
すじ青のりは”なめらか”。
うすば青のり、ひら青のりは”もさもさ”した存在感を感じる。
価格 すじ青のり うすば青のり
ひら青のり
すじ青のりの方が高価
※2019年度時点

【主な使用用途】
すじ青のりは主に調理用として使用されています。
うすば青のりやひら青のりはポテトチップスのようなお菓子に使用されることが多い素材です。

安定供給するための養殖に着手

室戸海洋資源開発センター室戸海洋資源開発センター
自然界で収穫されるあおのりが激減している中で当社は自らの手で養殖する取り組みとして、2015年4月から高知県室戸市の「室戸海洋資源開発センター」ですじ青のりの陸上養殖を始めました。
室戸海洋資源開発センター走島海洋資源開発センター(2020年5月)
ここで培った養殖ノウハウを生かして2020年6月中から広島県福山市走島町でも陸上養殖を開始しました。
陸上養殖することで海水温などの影響を受けにくいことと、夾雑物(きょうざつぶつ)が混入しにくいメリットがあります。

三島食品は“素材と素材を生かす加工にこだわる食品メーカー”であり続けるとともに、原料である素材の品質維持と安定供給を自らの手で確保する取り組みを推進しています。